「和歌山のたねなし柿」が機能性表示食品として消費者庁に受理

    

<柿タンニンによる悪玉コレステロール値低減作用>

 和歌山県農業協同組合連合会と大阪公立大学、近畿大学生物理工学部・農学部は、「和歌山のたねなし柿(和歌山県産中谷早生、刀根早生および平核無)」に含まれる「柿タンニン」を摂取することで、悪玉(LDL)コレステロール値を低減させられることを臨床試験で実証しました。
 この試験結果をエビデンスとして、消費者庁に機能性表示食品としての届出を行い、2023年8月に受理されました。これにより柿果実特有の成分に基づき、初めて機能性を表示して販売できることになります(届出者:和歌山県農業協同組合連合会)。

(参考)
 柿タンニンはポリフェノールの一種で、水溶性のタンニンは強い渋みの原因となる物質です。渋柿の「渋抜き」では、水溶性のタンニンを不溶化することで、渋みを感じなくさせています。今回の臨床試験には不溶性の柿タンニンを使用しています。
 コレステロール値が高めの方を対象とした臨床試験において、柿タンニン1日2.1gの摂取を4週間続けることで、悪玉(LDL)コレステロール値を有意に低減させられることが実証されました。このタンニンの量は、和歌山県産柿「和歌山のたねなし柿」の生果を1日1 個食べることで摂取できます。

 

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