和歌山県の桃とは?
和歌山県は、西日本最大の桃の生産地で、岡山県よりも生産量が高くなっています。
特に古くから桃を生産してきたエリアが桃山町であり、江戸時代に栽培が始まったと言われています。
平成6年には「あら川の桃」が商標登録され、和歌山を代表するブランドとして全国に知られるようになりました。
和歌山県の温暖な気候と、紀の川付近の水はけのよい土壌が、あら川の桃を育んでいます。
和歌山で収穫できる桃の種類
和歌山には、さまざまな魅力を持つ桃の品種がたくさんあります。和歌山で収穫できる桃の種類について解説します。
なお、種類ごとの収穫期間は下記の通りです。
桃の種類 | 収穫期間 |
---|---|
日川白鳳(ひかわはくほう) | 6月中旬~7月上旬 |
はなよめ | 6月中旬 |
桃山白鳳(ももやまはくほう) | 6月中旬~6月下旬 |
八幡白鳳(やはたはくほう) | 6月下旬~7月中旬 |
白鳳(はくほう) | 7月上旬~7月下旬 |
清水白桃(しみずはくとう) | 7月中旬~8月中旬 |
川中島白桃(かわなかじまはくとう) | 7月下旬~8月中旬 |
日川白鳳
日川白鳳は、繊維質が少なく、なめらかな口あたりの桃です。美しい形をしていて、全体的に赤く色づいています。まるごとかぶりつくと、果汁がポタポタと滴り落ちるくらい、みずみずしくなっています。
はなよめ
はなよめは、甘い果汁が多く酸味が少ない品種です。果皮は赤く外観が良好であり、 うっすらと頬を染める花嫁を連想させることが名前の由来となっています。
桃山白鳳
桃山白鳳は、上品な甘味の中にほのかな酸味を感じる桃です。手ですっと皮をむけるので食べやすい点も特徴になっています。
八幡白鳳
八幡白鳳は、桃らしい香りとジューシーな果汁を楽しめる品種です。適度に熟したものは果肉が柔らかく、口に入れると噛まなくてもとろけます。
白鳳
白鳳は、日川白鳳のベースとなった桃です。日川白鳳よりサイズが大きく、鮮やかな紅色の外観が美しくなっています。肉質が緻密で繊維は少なく、果汁がとても多いです。知名度が高く、桃の王様というイメージも根付いています。
清水白桃
清水白桃は、華やかな甘い香りと上品な甘味に特徴がある品種です。完熟してもほかの品種のようにピンク色になりません。表面は乳白色で上品な色合いとなっており、きれいな丸形です。見た目が美しく、桃の女王と呼ばれています。
川中島白桃
川中島白桃は、やや大玉の形で果肉が比較的硬めの桃です。しっかりとした食感を楽しみたい方に適しているでしょう。果肉は白く、種の周辺が真紅に染まるのが特徴です。日持ちがよい点も魅力になっています。
おいしい桃の見分け方
ここまで、魅力的な特徴を持つ桃の種類についてご紹介しました。桃をおいしく食べるには、見分け方を知っておくことも大切です。引き続き、おいしい桃の見分けるときの基準についてご紹介します。
強い香りがするもの
おいしい桃は包装紙越しでもふんわりとしたよい香りが漂ってきます。 香りの特徴は品種によって異なりますが、基本的には強い香りがする桃を選んでみましょう。
産毛が生えている
おいしい桃は、表面全体に産毛が見られます。 ただし、感覚としてツンツンとしすぎていたり、元気がなかったりするのは適さないといわれています。
皮に白いぶつぶつがある
桃の皮に浮かぶ白いつぶつぶは、果点と呼ばれるおいしさを示すサインです。熟して糖度が高まったときに亀裂が入ることで生じます。表面全体に果点が拡がっている桃であれば、甘味が増していて旨味を感じやすいです。
形が左右対称 でずっしりしている
形は左右対称になっていて変形していない桃が望ましいです。ふっくらとした丸みがあって、横長の見た目をした桃を選びましょう。サイズに関しては大きくてずっしりとしているものがおすすめです。
桃をおいしく食べるための保存方法
ここまでおいしい桃の見分け方をご紹介しました。桃をおいしく食べるにあたって保存方法が気になる方もいるかと思います。引き続き、桃をおいしく食べるための保存方法について解説します。
基本的には常温保存
桃を保存するときは、冷暗所で常温に保ちます。基本的に日持ちはしないので、2~3日で早めに食べ切れるようにするのが望ましいです。
食べごろではない桃は新聞紙などに包んで、風通しがよく日光にあたらない場所に保存しましょう。食べごろになった桃は、食べるときから1~2時間までに冷蔵庫に入れて冷やすと、美味しく食べられます。
なお、桃はデリケートな果物なので、触っただけでもすぐに傷んでしまうことがあります。店頭で選ぶときも含めて、むやみに触れないようにしましょう。
冷蔵庫 に長時間保存しない
冷蔵庫で冷やすとさらにおいしくなることをお伝えしましたが、注意点があります。長時間保存すると甘みが抜けたり味が落ちたりする恐れがあります。
冷蔵庫で保存するときは、目安の時間より長く冷やしすぎないように注意しましょう。また、未熟な桃を冷蔵庫に入れると追熟せずにそのまま傷み始める恐れもあります。未熟な桃は常温で柔らかくなるように追熟させましょう。
たくさんあって食べきれない時は?
桃がたくさんあって食べ切れない時の対処方法についても確認してみましょう。
レモン水や砂糖水に浸す
桃は皮を剥いた断面から変色してしまいます。ポリフェノールが空気に触れて酸化することが原因です。 レモン水を表面にかけたり、砂糖水に浸したりすると変色を防ぎやすく、冷蔵保存後にアレンジもしやすくなります。
塩水に浸す方法もありますが、濃度が高すぎると甘味が失われてしまうことがあります。濃度は低めにしましょう。
ジャムやコンポートにする
食べきれないときや甘みが少ないと感じたときは、ジャムやコンポート(シロップ煮)にして食べる方法もあります。
コンポートにすることで変色しにくくなるだけでなく、甘さも引き立ちます。
そのままデザート感覚で食べられるだけでなく、スイーツに使用することもできます。
桃の食べ方や皮の剥き方
桃を食べるときに皮が気になる方もいるでしょう。引き続き、桃の食べ方や剥き方について解説します。
皮ごと食べてみる
意外かもしれませんが、桃農家のおすすめの食べ方として知られるのが、皮ごと食べる方法です。皮に面した実の部分は甘味が高いことが知られています。
おいしい桃ほどうぶ毛が多いため、人によっては口の中がかゆくなったり、赤くなったりすることもありますので、皮ごと食べる前にはさっと水洗いし、布巾などで優しく拭っておきましょう。
参考:桃はまるごと食べよう!菱沼農園おすすめの農家流な桃の食べ方(菱沼農園)
柔らかい桃はくし切り
ジューシーで柔らかい桃を切るとき、グチャグチャになってしまうことがあります。
柔らかい桃を切り分けるときは、種を残して8等分に切り込みを入れましょう。
分割した1つの果肉を外してから、残りの果肉について包丁の刃先を種にそって入れて剥がしていきます。複数人で桃を食べるときに試してみてください。
固い桃は半分に切り分ける
固い桃を切り分けるときは、まず種の周りを一周させるように切れ目を入れます。
半分に分けられた果肉を右手と左手でつかんで、反対向きにねじるときれいに分離できます。
分離したあとは種をスプーンで取り除くなどしてくし切りにします。
桃の湯剥き
桃を湯剥きする流れは下記の通りです。
ステップ1:桃のおしりに十字の切れ込みを入れる
ステップ2:桃全体が浸かるくらいのお湯を鍋で沸かす
ステップ3:桃をお湯に20秒ほど入れる
ステップ4:桃をお湯から取り出して氷水に入れる
ステップ5:切れ込みを入れたところを指でつまんで皮を剥く
包丁を使わなくて済むので、指のケガが不安な方におすすめの方法です。
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