2025.10.17
世界農業遺産「有田・下津地域の石積み階段園みかんシステム」が認定されました!
令和7年8月26日に世界農業遺産として認定された「有田・下津地域の石積み階段園みかんシステム」を紹介します。
※世界農業遺産とは:世界農業遺産(GIAHS)は、社会や環境に適応しながら何世代にもわたり継承されてきた伝統的で独自性のある農林水産業と、それと密接に関わって育まれた文化、景観(ランドスケープ・シースケープ)、農業生物多様性などが相互に関連して一体となった地域のシステムで、国際連合食糧農業機関(FAO)によって認定されます。
システムの大きな4つの特徴
01.石積み階段園
江戸時代から、山を開墾して石積み階段園を築き、高品質のみかんを生産しています。
こういった世界的にも珍しい土地利用により、独自の景観が形成されました。
02.みかんの貯蔵庫
下津地域では、収穫後のみかんを木造・土壁の貯蔵庫で貯蔵し、糖分と酸味のバランスを
整え、自然の力で甘みを増した‘蔵出しみかん’が1月から4月にかけて出荷されます。
03.伝統的な神事
有田・下津地域には、みかんにまつわる深い伝統文化が根付いています。みかんの神に
豊作を祈願する神事や、江戸時代に嵐の中、海に船出して江戸にみかんを運んだ
豪商「紀伊国屋文左衛門」にちなんだ祭りが、毎年開催されています。
04.苗木の供給
この地域では、一部のみかん農家が苗木生産を担っています。地元の苗木生産者は品種の
特性を維持するため、品種の原木により近い樹から接ぎ木用の枝をとり、苗木を生産して
います。こうして品種の遺伝的特性が保たれ、果実品質の維持に貢献しています。
有田・下津地域にはこうして400年以上の歳月をかけて築き上げ、受け継がれてきたみかん栽培文化があり、それらが世界的に重要な農業システムと認められたといえます。
みかんはこれから旬の時期を迎えます。全国の店頭やオンラインショップでみかんを見かけた際は、世界農業遺産に認定された歴史や栽培技術を思い浮かべていただければと思います。
なお、和歌山県は10月からの首都圏等百貨店フェアにおいて、世界農業遺産のPRとともに、みかん等の県産品の販売を行います。お近くの方は是非お立ち寄りください。
【百貨店フェア内容】 ※開催日順
<銀座三越(東京都中央区銀座4丁目6−16)>
◆日時:2025年10月15日(水)~ 10月21日(火) 営業時間10:00~20:00
◆場所:本館地下3階 フレッシュマルシェ、本館地下2階 和洋菓子
◆内容:みかん、柿、いちじくのほか、県産品を使ったスイーツを販売
「かきたん」による店頭PR(10月18日(土)13時~、15時~、16時~)
世界農業遺産「有田・下津地域の石積み階段園みかんシステム」PR
<日本橋三越本店(東京都中央区日本橋室町1丁目4−1)>
◆日時:2025年10月22日(水)~ 10月28日(火) 営業時間10:00~19:30
◆場所:本館地下1階 生鮮「室町万弥」
◆内容:みかん、柿等を販売
「かき音ちゃん」による店頭PR(10月25日(土)14時~、16時~)
世界農業遺産「有田・下津地域の石積み階段園みかんシステム」PR
<ジェイアール名古屋タカシマヤ(愛知県名古屋市中村区名駅一丁目1番4号)>
◆日時:2025年10月24日(金)~ 10月26日(日) 営業時間10:00~20:00
◆場所: 本館地下2階 「八百一」
◆内容:みかんを販売
世界農業遺産「有田・下津地域の石積み階段園みかんシステム」PR
また遠方の方は以下ページからみかんをご購入いただけます。
この冬も、和歌山県のみかんをご賞味いただければ幸いです。
<おいしく食べて和歌山モール内のみかんのページ>