2023.02.10
わかやまジビエ
- 畜産物・ジビエ
- 食材テロワール
今回は最近注目されてきている「ジビエ(gibier)」を紹介します!
ジビエ(フランス語 Gibier)とは、「狩猟でとった野生鳥獣の食肉」の意味で、ヨーロッパでは古くから貴族の伝統料理として食べられてきました。特にフランス料理などでは高級食材として重宝されています。
「”わかやまジビエ”の取り組み」
和歌山県は、面積の4分の3以上を森林が占め自然豊かである反面、野生鳥獣による農作物の被害も多く、最近では減ってきているものの、依然として3億円前後の被害金額で深刻な状況です。
その対策として捕獲強化に取り組んでいますが、捕獲した動物を有効活用できないか?と始まったのが「わかやまジビエ」の取り組みです。
「わかやまジビエ」とは?
和歌山県内で捕獲され、食肉処理業の食品営業許可を得た県内施設で適切に処理加工された野生のイノシシ肉やシカ肉のブランドです。
「わかやまジビエ肉質等級制度」
ジビエは野生であるがゆえに、季節や個体によって脂の量や風味が異なり、品質にバラつきがあるため、県では全国に先駆けてジビエの肉質等級制度を創設し、品質の安定化に取り組んでいます。
肉質について、牛肉のように脂肪の厚みや肉のきめ細さ、締まり、光沢、色味など各項目にわたって厳密に審査、販売されています。
「わかやまジビエ処理施設衛生管理認証制度」
衛生面での安全・安心確保のため、衛生管理ガイドラインに基づき処理するとともに個体情報の保管管理を行っている施設を県が認証しています。
【ジビエ肉の特徴】
<イノシシ肉の特徴>
・赤身はもちっとした弾力のある触感、脂身はしつこくなく舌の上でトロっととろけて甘さを感じられ、大変美味しいです。
・疲労回復や脂肪燃焼等に効果があるとされるタウリンを多く含みます。またビタミンB群も豊富に含んでいます。
オススメの食べ方:脂身が甘いので鍋料理がおすすめ。また豚肉と同じように使えます。
「ぼたん鍋」「すき焼き」「カレー」「生姜焼き」
<シカ肉の特徴>
・低脂質・高たんぱくで、噛むごとに赤身のうまみを感じられます。脂質含量は牛肉や豚肉に比べ1/7以下ととてもヘルシーです。
・脂肪燃焼作用のあるカルニチンや鉄分を多く含みます。
シカ肉の鉄分は野菜に含まれる鉄分より吸収されやすいヘム鉄で、牛肉の5倍以上含まれています。
オススメの食べ方:焼きすぎると固くなるので、ローストや煮込み料理、ミンチ肉を使った料理が
おすすめ
「もも肉のロースト」「シチュー」(ミンチ肉)→「ハンバーグ」「マーボー豆腐」
精肉だけでなく、ジビエのソーセージやカレーなどの加工品もオススメです!
<成分表(100gあたり)>※出典:日本食品標準成分表2020版(第八訂)
種類 | エネルギー | タンパク質 | 脂質 | 鉄分 | ビタミンB2 | ビタミンB6 | ビタミンB12 |
猪肉(いのしし 肉 脂身つき 生) | 244kcal | 18.8g | 19.8g | 2.5mg | 0.29mg | 0.35mg | 1.7μg |
鹿肉(しか にほんじか ほんしゅうじか・きゅうしゅうじか 赤肉 生) | 107kca | 22.6g | 2.5g | 3.9mg | 0.34mg | 0.58mg | 1.1μg |
牛肉(うし [和牛肉] かたロース 脂身つき 生) | 380kcal | 13.8g | 37.4g | 0.7mg | 0.17mg | 0.18mg | 1.1μg |
豚肉(ぶた [大型種肉] かたロース 脂身つき 生) | 237kcal | 17.1g | 19.2g | 0.6mg | 0.23mg | 0.28mg | 0.5μg |
<参考>
『わかやまジビエフェスタ開催中』
和歌山県内でジビエメニューを提供する登録飲食店・宿泊施設でジビエを食べて応募すると、抽選で食事券等が当たるキャンペーンを実施中!
期間:令和4年12月1日~令和5年2月28日
URL:https://wakayama-gibier.com/2022-2023