2023.11.07

みかんと私

  • お知らせ
  • みかん・柑橘類
  • 季節のおたより
  • 果物
  • 栄養
  • 食材テロワール
みかんと私
菊みかん:
みかんと私
01 YN26★2
みかんと私
  • みかんと私
  • 菊みかん:
  • みかんと私
  • 01 YN26★2
  • みかんと私

*0.みかん畑

 

*1.菊みかん:特定の品種を指している訳ではありません。表面がぽこぽこして菊の花のようにみえるのでこのように呼んでいます。夏場に雨が少なく、乾燥による水分ストレスを受けたためにできたみかんで、味が濃く、大変甘く仕上がっています。

 

*2.和歌山むき:有田地方ではごく当たり前の剝き方です!(^^)!(私見ですが)

 

*3.YN26

 

*4.ゆら早生

 

 

 

『みかんと私』

 私は、有田市の半農半漁の兼業農家に生まれました、量は大したことはなかったのですが、みかんを生産していました。

 ところで、みかんとは何のことかご存じですか。みかんとひとくくりにされることがありますが、いわゆる温州みかんのことを和歌山ではみかんと呼んでいます。

 冬はこたつの上にみかんのかご盛りが常備され、一日に10個くらい食べていました(子供ですから (#^.^#))。その経験から、おいしいみかんの見分け方は習得していて、「果皮が薄く」、「色づきがよく」、「Sか2S、さらには、それより小さいサイズ」を好んで選んでました。

 「菊みかん」と呼ばれる表面がぼこぼこしているみかんは貴重でしたね、とびっきり旨い (*1.菊みかん)。

 

 

 逆に「皮が浮いていると水っぽい」ので避けたほうがいいです。また、収穫したてのみかんは酸が高くて少し酸っぱいので、酸が落ち着くまでの2、3日間風通しの良い倉庫で保管すると減酸して甘みと酸味がバランスよくなりました。

 

 

「和歌山むき」は、子供の頃から親しんだ剥き方で、当たり前だと思っていたこの剥き方が、あらためて取り上げられるとは不思議でした。

*2.和歌山むき

 

 

 収穫にむかう親に連れられて、段々畑のみかん畑で、とれたてみかんの味見をしたものです。剥き方は父親直伝です。

1、みかんを半分に割く

2、半分をさらに半分の四分の一に割く

3、身を取り出し口へパクリ

4、4くちでペロリ

みかんの早食いは得意ですね。白い筋はヘスペリジンという機能性に富んだ成分が豊富なので、あえて取りませんよ。

 

 運動会で食べた青切りみかんは、たしか、品種を「宮本早生」と言っていたかと思います。まだすっぱくて、ただ爽やかで、初物として楽しみにしていました。

 今は、両親とも他界していて、みかんの栽培はしておりませんが、最近は、和歌山県のオリジナル品種で、極早生(ごくわせ)みかんの「YN26(わいえぬ26)」や「ゆら早生」が栽培されています。青みかんながら甘みが十分で酸味と甘みのバランスが良く、おいしいみかんが出回るようになりました。

 

 子供のころは、「早生(わせ)みかん」、「中生(なかて)みかん」、「晩生(おくて)みかん」というふうに収穫時期ごとの名前で販売されていたので、品種がたくさんあることは知りませんでしたが、最近は、県オリジナル品種で、極早生みかんの「YN26」や「ゆら早生」のほか、早生の「田口(たぐち)早生」、中生の「きゅうき」、晩生の「植美(うえみ)」など多くの品種が栽培されていることを知りました。

 

*YN26: 極早生(収穫の目安 9月中旬~下旬) 

9月に食べられる極早生の中では、糖度が高く、じょうのう膜は薄いので非常に美味しい。

 

*ゆら早生: 極早生((収穫の目安 10月上旬~)

10月上旬の果皮に緑色が残るうちから収穫が始まります。味が濃厚で品種名での指名買いもあるほど人気が高い。

 

田口早生: 早生((収穫の目安 11月上旬から~下旬)

甘みが強く、適度な酸味があるので子供からも大人気。丸形で外皮は柔らかく、手で簡単に剥くことができ、じょうのう膜(袋)は薄め。

 

きゅうき: 中生((収穫の目安 12月上旬~下旬)

糖度が高く、酸味が抑えられていることで、みかんの酸っぱさが苦手な方にもお勧め。じょうのう膜(袋)は薄め。

 

植美: 晩生(収穫の目安 12月中旬~)

食味の低下にもつながる浮皮の発生が少ない。皮も厚めのしっかりとしたみかんで、コクのある濃い甘みが楽しめます。

 

 

 

 品種により、味が濃く、甘みが強く、酸味があるもの、酸味がおさえられているものなど、それぞれの特徴があります。品種を指名買いできれば楽しいかもしれませんね。

 

 流通の時期は気候状況などで変わるので、年ごとに状況を確認したうえでお買い求めください。おいしく食べて和歌山モールでも様々なみかんが掲載されているのでチェックしてみてください。

 

 

 11月に入り、いよいよみかん本来のシーズンが到来します。

 みかんをたくさん食べたために、手が黄色くなった経験はありませんか。これはみかんなどの柑橘類に含まれるカロテンという色素が体内に蓄積することにより起こる症状ですが、(温州)みかんにはβクリプトキサンチンと呼ばれるカロテンがたくさん含まれるため、食べすぎると手が黄色くなることがあります。

 

 静岡県三ケ日町(現、浜松市北区三ケ日町)の住民を対象とした栄養疫学調査では、みかんの摂取量が血中のβクリプトキサンチン濃度に大きく関わっていることが明らかにされています。βクリプトキサンチンは、動脈硬化や肝疾患、メタボリックシンドローム等の生活習慣病や、骨の健康に役立つとされています。(1)

 

 その他にも、ビタミンCやペクチン、ヘスペリジンなど、体の機能を調節する成分が豊富に含まれています。

 ヘスペリジンはみかんの果肉部分よりも、皮やすじ、袋に多く含まれます。抗酸化作用や末梢血管を強化する作用があるため、血流を改善する効果、高血圧を予防する効果、コレステロール値を低下させる効果などが期待されています。(2)

 

 みかんは、栄養が豊富で、機能性にも富んでいます。しかも皮が剝きやすくて、こたつに温まりながら、手元にあるとたくさん食べてしまいそうですが、1日の摂取量は、2~3個くらいがよさそうです。(3)

 

 2Sサイズであっても、10個は食べ過ぎですよ。

 

 

 

(引用)

(1):農研機構プレスリリース/果樹研究所

 

(2):ヘスペリジン研究会

 

(3):農林水産省「食事バランスガイド」

 

 

 

 

 

 

 

カテゴリー

人気タグ

注目の記事

  • みかんのせん定体験をしました
    • みかん・柑橘類
    • 季節のおたより
    • 果物
    • 食材テロワール

    2024.03.12

    みかんのせん定体験をしました

  • 【連載】果物でおいしく健康に♪ ~第4弾『梅』~
    • お知らせ
    • 季節のおたより
    • 果物
    • 栄養

    2024.02.16

    【連載】果物でおいしく健康に♪ ~第4弾『梅』~